【工場勤務】高卒の現場作業員が出世できるのは役職の下っ端まで

工業高校卒業した後、正社員として工場に就職しても所詮は高卒なので現場作業員から役職まで出世するのはかなり狭き門なのが現実です。

そこで現役の高卒現場作業員として約10年働いている私が工場勤務の役職のあれこれを紹介していきます。

この記事は、

  • 工業高校卒
  • 工場勤務約10年
  • 現場作業員
  • 正社員

である私が工場のリアルを発信していきます。

高卒現場作業員でも出世すれば役職を与えられる

工場の役職一覧

  • 工場長
  • 部長
  • 課長
  • 係長
  • 主任
  • 班長
  • 平社員

工場の規模や職種によって違いますが、基本的に役職に就くのは大卒の社員がほとんどです。

工場の現場作業員は正社員もしくは非正規雇用の従業員で構成されています。

工業高校卒であれば正社員スタートですが、未経験から転職してきた場合はアルバイトや派遣社員から正社員になる必要があります。

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もし高卒で出世願望があり工場で働いているのであれば頭打ちがあることを知っておきましょう。

高卒で現場を10年〜20年経験した後、現場の監督者または責任者という立場で「班長」になれることがあります。

中小企業であればもっと上の役職につける可能性がありますが、一般的にイメージする工場では役職まで上り詰めてもそれ以上は不可能に近いです。

高卒現場作業員出世しても同じ工場内

工場勤務の現場作業員は同じ作業を繰り返すことが基本なので、他の部署に行っても全く通用しないことがあります。

ずっと勤めてきた現場で学んだことは他の現場で同じようにこなすことができないということは、配属された現場の班長が高卒の現場作業員の最終地点。

工業高校では機械設備の使い方を学びますので現場で即戦力となりますが、営業や経理などの事務作業であったりお客様の元に出向いて取引することを一切学びません。

基本的に本社勤務するのは大卒の出世頭で工場の事務所では係長や課長の役職者がいます。

要するに高卒現場作業員が出世して役職に就くための枠は一つしか残されていないということ。

高卒現場作業員が出世するには?

  • 長く勤める
  • 資格を取る
  • 活動に参加
  • 改善をする
  • 上長の意向を聞く

工場ではまだまだ年功序列が残っているとこが多くあり、どれだけ優秀でも20代で出世することは難しい。

かといって若いうちにサボっていては信頼を失いますし、同じ現場に勤め上げて将来的に役職に就きたいのであれば10年以上にわたって高評価と実績が必要になってきますので30代後半から40代での工場転職で役職を目指すのはおすすめできません。

現場に必要な技能・技術の取得はもちろんのこと資格の取得にも積極的に取り組みましょう。全く業務に必要ないと思っていることでも実際に資格取得をすることで気づきがあります。それを持ち帰っていかすことも大切。

現場では半年から1年かけた取り組みがあります。

主に少人数のチーム・グループで取り組むことが多いですが、活動をすることで自身の職務に詳しくなるのはもちろん、他の部署とも交流があったりもします。

何より活動の発表では上司・上長の方が見に来られます。

現場で作業している限り普段はアピールポイントがない分、発表会の場は非常に重要である。

工場は部署異動も少なく同じ現場にいるので人間関係はとても重要で特に上長との相性は大切となってきます。

なぜなら現場から出世を目指して役職に就くには席が一つしかないから。

その役職席は上長であるため、いかに仕事ができても上長とのソリが合わないと出世候補から外されることになります。例え自分が思っている考えと違っていても無理に反発せずに自分なりに上手く反映していくことが大切です。

高卒現場作業員が役職についてからの仕事内容は?

  • マネジメント
  • 資料作成
  • 書類整理
  • 生産計画

現場の「管理職」になることが現場作業員の出世となります。

役職についてからは一切現場で作業することはなくなります。

では作業せずに一体なにをしているのかというと、作業者のマネジメントであったり資料作成、書類整理、生産計画などの業務を行なっています。

幅広く業務がありますが、何より大事なのは作業者のマネジメント。

会社の方針、部課の方針、自分自身が考える方針に現場の作業者を導くことはもちろん、次の世代を育てることがメインとなります。

資料作成や書類整理は日々の業務で使用する工具や消耗品を発注したりと作業に必要な身の回りの事をやっています。

工場ではノルマ達成が必須ですが、ノルマは経済の影響を受けることや週毎に納期の関係で変化することもありますので、会議で調整していくのも業務の一環です。

高卒現場作業員が役職についてメリット・デメリットはあるのか?

現場作業が嫌で役職に就く人は少ないとは思いますが、管理職になると現場の作業とは環境も内容も責任も変わってきます。

そこで役職に就いてどのようなメリット・デメリットがあるのか解説していきます。

メリット

  • マネジメントできる
  • 人脈が広がる
  • 給料が増える

現場のトップなので自分自身が考える方針に沿って活動ができる。

作業員の方向性も班長が思う方向に向いていくようにし、管理することができるようになります。

また、メーカーの人と会ったり講習に参加したり設備のトラブルで修理部門との交流があったりと、間接部門との関わりや外部の人との交流が増えます。

自職場以外の人たちと交流があるのは強みで何かあった時にとても力になります。

なかなか給料の上がりにくい工場で役職に就くことで手当てがつきますし給料もアップします。手当ては工場によって様々ですが約1万円〜5万円ぐらいが相場でしょう。

何よりボーナスは役職手当も影響するので1回当たり約10万円〜30万円変わってくるのでは。

デメリット

  • 経営層から攻撃される
  • トラブルで休日も出勤
  • 管理業務で帰りが遅くなる

現場の生産が遅れていると事務所で係長や課長から直接攻撃をされます。

現場の最高責任者なのでいかなる理由があろうと現場のミスや遅れは自身に降りかかってきます。

また現場で設備のトラブルが発生すると直るまで現場で対応しなければいけないことも。

トラブルが原因で帰りが遅くなったり休日も出勤しなくてはいけない場合もあります。

朝はそれほど早く来る必要はありませんが、定時後に勤怠の管理や提出書類をやり終えてから業務終了となるので必然的に帰りが遅くなります。

高卒現場作業員が役職について給料はどう変わるのか?

大企業年収例
20~24300~400万
25~29400~500万
30〜34450~550万
35~39500~600万
40~44600万~

どの会社でも言えることですが、役職についても必ずしも給料が上がるとは限りません。

役職に就くと手当が貰えますが、残業代はつかなくなり給料は少なくなり残業が多い職場だと給料が減ってしまうことも。

また、中小企業の工場は人数も少なく若いうちに出世できても給料は大企業の平社員と同じ位の給料であることも。

大企業では30代から役職に就く人も出てきて年収も100万近く違ってくることも。

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