この記事は、
- 工業高校卒
- 工場勤務約10年
- 現場作業員
- 正社員
である私が工場のリアルを発信していきます。
工場勤務のメリット
- 特別なスキル・技能が必要ない単純作業が多い
- 交代制勤務で給料が高い
- 年間休日が多い
- 有給が取得しやすい
- 特別なスキル・技能が必要ない単純作業が多い
工場はライン作業が多いため各工程毎に単純な作業が多くなっています。
主に簡単な仕分けやネジ締め作業があり専門的な知識や技術が必要ないため未経験の方でもすぐに覚えることができ、単純作業を淡々とこなすだけです。
- 交代制勤務で給料が高い
二交代制勤務、三交代制勤務があり代表的な「夜勤」では日勤よりお金を稼ことができます。
シフトが変わるだけで作業内容は同じですので、工場に勤める人は交代制勤務を望んでいて人気があります。
工場以外の職業では交代制勤務がある会社は少なく、一般の会社員より工場で交代制勤務をしたほうが給料も高いことも。
>>工場勤務の「夜勤」についてもっと詳しく知りたい方
工場勤務の夜勤 工場勤務にはいくつかの勤務体制があります。 その中で最もポピュラーなのが「夜勤」なわけですが、夜勤はどういったものなのかお伝えします。 夜勤とは、文字通り夜働くことで日勤が終わった後も工場を止めないために夜勤で動かし[…]
- 年間休日が多い
二交代制勤務では「日勤」と「夜勤」で分かれていて、週末は工場が停止する。
こうなると必然的に土日休みが確定する。
土日休みの他に大型連休も世間一般と同じように設定されていて、各工場独自の休みも設けられてることがあり年間休日100日以上になる。
- 有給が取得しやすい
ライン作業では基本的に他の工程をできる人も多く誰かが休んでも問題ない。
ライン内に入らず他の作業をしている作業者が実質的な休暇者対応ポジションである。
工場勤務のデメリット
- 単純作業でやりがいを感じない
- 交代制勤務で生活リズムが不規則
- 休日出勤で休みが少ない
- 昇給額が低い、上がりづらい
- 単純作業でやりがいを感じない
同じ作業を一日中行うので飽きますし、やりがいも感じづらい。
- 交代制勤務で生活リズムが不規則
週毎にシフトが変わると昼夜を休日を使って切り替えないといけないので、
心身ともに負担が掛かる。
生活リズムが合わず体調不良になってしまうことも。
- 休日出勤で休みが少ない
週休2日制が導入されていても年間を通して繁忙期が続いている状態の工場では毎週休日出勤があることも。
ライン作業では一定数の人がいないと成り立たないので、休日出勤も出ないといけない状況に陥ります。
- 昇給額が低い、上がりづらい
同じことを繰り返すライン作業では能力によって昇給を決めることが難しく、
基本給は一定額まで上がると頭打ちなとこがあります。
工場勤務に向いている人
- 単純作業が苦にならない
- 不規則な生活に対応できる
- コミニュケーションが得意
デメリットで挙げた内容に対応できる人が工場に向いています。
そこに加えて「コミュニティ能力」が必要。
工場は閉鎖的なイメージがありコミニケーションなんて必要なさそうに感じるかもしれませんが、閉鎖的だからこそライン内の作業者とは常に同じ現場にいて作業するので、
作業者間のコミニケーションがうまくいかないと完全に孤立してしまうので注意。
工場勤務に向いてない人
- 単純作業が苦
- 不規則な生活に対応できない
- コミニュケーションが苦手
単純作業ができない人は工場に向いていません。
管理職に就く他に単純作業から逃れることはできないので、ライン内の単純作業をベースで考えてみて無理だと思う人は辞めておくことをすすめます。
工場勤務を辞めた先に未来はあるのか
工業高校を卒業してから工場で10年働いてきましたが、年齢的にもアラサーになり将来のこともよく考える。
もし転職をするのであればラストチャンスと考えますが、工場でしか働いたことのない自分には武器がありません。
工場で培った知識や技能は専門性が高く一般的な会社では通用しないことが多い。
転職先が決まらないまま工場を辞めてしまうと途方に暮れてしまうのが想像できます。
営業や事務職に転職は厳しく結局工場に出戻りする可能性が高くなり、もう一度新人からやり直すぐらいなら今のとこに勤めていた方がいい。
なぜ工場勤務を辞めたくなるのか
工場に夢と希望を持って就職する人は少ない。
特にやりたいこともなくとりあえず仕事をしなくてはいけないという考えから工場に就職する人もいます。
大きな括りで働く環境=働く人としましたが、
交代制勤務で不規則な生活を送り、ライン作業で単純な作業を求めた人が集まったとこには成長も学びも普通より少なくなっている。
会社が求めるライン作業者はただひたすらに単純作業ができる人であって、それ以上求めるのに上も下もなく作業者の成長はストップする。
将来性もない現場で長く勤めたとしてもただ年老いていくだけと一緒であり、
30歳以降に家庭の事情などで転職を余儀なくされたとしても選択の余地は残されていないため転職をしたい。
工場に勤めて10年経った今、これまでを振り返る
工場勤務で悩んでいる人は今働いている現場のトップがしている仕事内容を把握して将来自分がどう在りたいか、現場をどう変えていきたいかを考えてみると工場で働く理由が明確になるかもしれません。
工業高校卒業した後、正社員として工場に就職しても所詮は高卒なので現場作業員から役職まで出世するのはかなり狭き門なのが現実です。 そこで現役の高卒現場作業員として約10年働いている私が工場勤務の役職のあれこれを紹介していきます。 この記事[…]
1~3年目
1~3年目
社会人となり仕事に精を出すかと思えば、夜勤で稼げることに味をしめ遊び呆ける日々。
大手企業で同期も多くプライベートも充実し「辞める」なんて考えはなかった。
同級生が大学に行きバイトをして一人暮らしを始めたりしているのと同じように、就職して働きお金を稼ぎ一人暮らしをした。
高卒の人なら理解してくれると思いますが、高卒で就職して働いているわけですから大学生より早く自立したい気持ちが強かったです。
一人暮らしをして車を買って社会人アピールする謎のマウントを取っていた。
3~5年目
3~5年目
後輩もできて仕事にも慣れてきたが、全ての工程を経験してしまい飽きが限界をむかえる。
「石の上にも三年」と言いますが、3年経ったからといっても何か変わるわけでもなく、
第一次転職活動が始まった。
ただやりたいことが見つからずに会社を辞めるまでに至らずに月日は流れていく。
5~10年目
5~10年目
グループ長、リーダーとなり確固たる意志もないまま出世コースに乗る
会社の活動に参加し、ライン作業以外のことが多くなり考えることも増えたのはいいが、
役職に就いていないので給料は変わらずモチベーションは上がらない。
家族のこと将来のことを考え年齢的にも転職するチャンスがラストだと気づく。
言い訳になるが家庭のことを考えると転職に踏み切ることはできず、会社以外で使えるスキル取得に励む。