【強制残業】工場では残業して当たり前なの?断ってもいいの?

若いうちは遊びたいですし、家族がいれば家庭を優先したいのもの。

例えば、

「17時から予定があるので朝30分早くきて16時半には仕事を終わらせる。」

こんなことができれば仕事もプライベートも充実し環境に対するストレスはかなり軽減されるだろう。

 

工場で同じようなことできません。

グループや班で分けられていて交代制勤務がある職場では一人が欠けては仕事が進まなくなってしまいます。

 

工場に勤めているからといってプライベートを捨てる必要はありません。

ライフワークバランスは自分自身でもしっかりと管理していくことが大切です。

 

 

この記事は、

  • 工業高校卒
  • 工場勤務約10年
  • 現場作業員
  • 正社員

である私が工場のリアルを発信していきます。

 

工場は強制残業がある?

直接雇用

  • 正社員
  • 契約社員
  • 期間社員

間接雇用

  • 派遣社員
  • アルバイト

工場では従業員の雇用形態も様々で主に直接雇用とその他に分けられます。

直接雇用では企業と直接労働契約を結ぶので残業についても決まっていて基本的に残業がある場合、指示できるのがルール。

 

強制残業という言葉の表現では、

「いかなる理由があろうと残業しなくてはならない」

と考えてしまいますが、やむを得ない事情がある場合は定時であがって大丈夫です。

 

ただし正社員で労働契約を結んでいる以上、理由によっては残業をしいられることがあるでしょう。

残業して当たり前の風土

工場は閉鎖的で世間一般の会社からズレたとこが未だに存在します。

 

閉鎖的な空間で連帯感が必要とされる現場では仕事がある限り残業して終わらせようとする考えが定着している。

工場で働く人は職人気質で古風な人が多数存在していて、定年まで現場で作業される方も多いので若い人が現場に入ってきても考えや意見は変わらず「長く働いた人が偉い」と決めつけていることも。

残業は断ることができる?

やむを得ない場合や私用で帰らなくてはいけない時は、残業を断ることができます。

「ただやりたくない」だけの理由で残業を断り続けていては、基本的に残業のある部署では働けなくなるでしょう。

残業込みの計画になっている

工場のライン作業では一日で生産できる数が決まっているため、それ以上の受注は残業して生産するほかありません。

企業側としては従業員をたくさん雇用して量産するより、少人数で残業して量産する方がいいからです。

残業は36協定の範囲内で

  • 月45時間以内
  • 年360時間以内

36協定を簡単にいうと時間外労働(残業・休日出勤)の時間に限度をつけた決まり。

 

例)

  • 月曜〜金曜:2時間
  • 休日出勤:1回

1ヶ月にこれだけ残業と休日出勤をすると36協定の月45時間以内に引っ掛かるため、

労使が合意しない場合は残業を断る権利があります。

工場によって定時日の指定がある

  • 月に1回定時日がある
  • 2週間に1回定時日ある
  • 週に1回定時日がある
  • 個人で定時日を設定する

残業が多い工場ではワークライフバランスを図る為に、定時日を設けて従業員にリフレッシュしてもらうようにしています。

体が資本である工場勤務では過労による身体の不調を引き起こすと仕事になりません。

残業を断り続けているとどうなる?

残業が多い部署で断り続けたからといって、何か起こるわけではありません。

ただし現場のリーダーの目には良くは留まらないでしょう。

周りの作業者からもよくは思われずに不満の声があがってきます。

「なんであのひとはいつも定時で帰ってるのだろう。」

「今日は自分も定時で帰りたいけど人が足りないから残業してるのに。」

現場の作業者からこのような声があがると、必然的にリーダーの耳にも入ります。

最初のうちは話し合いや注意喚起程度で終わるかもしれませんが、場合によっては部署異動や工程変更があります。

いくら仕事ができても残業しない人には新しいポジションを覚えても意味がないため、代わりがいて誰でもできる工程に配置されることも。

残業しないと新しいポジションを覚えさせれないと直接作業者に言われたらそれは問題ですが、基本的に工場内での人事異動はよくあることなので、作業者には別の理由で伝えられるでしょう。

リーダーや社員は労働契約によって残業がある場合はしていくことになってますので、現場に残って残業するリーダーは定時退社する人をよく思わないのは理解できます。

「それがリーダーの務めである。」

っていってしまうとそれまでですが、

このように雇用形態による契約条件が違う事で、

「残業して当たり前の風土」を作り出している。

 

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